戦いは、一週間。【シラミ撃退法】
子どもが集団生活する場である保育園・幼稚園では、しばしばシラミが流行します。
接触することで感染するので、幼い子どもたちの間では集団感染が起こりやすいのです。男の子よりも女の子の方が感染率は高いのだとか。
今回は、そんな寄生虫・シラミとの戦い方を解説します。
まずは、敵を知ろう。
直接触れ合うことでの感染の他、髪から落ちたシラミは70時間程度生存するので、衣類・帽子・布団などを介しても感染します。
体長は2~4ミリくらいの昆虫で、1日に3~9個の卵を産みます。その総数は約100個。
彼らが頭に住み着いているかと想像すると、なかなかのインパクトですね。
感染に気付くきっかけは、多くは頭の痒みからです。
頭皮に変化がないのに頭が痒い場合、髪の毛を丁寧に見ていくと、シラミが発見されることがあります。
感染後ただちに痒みが出るのではなく、1~2ヶ月ほどおいてから症状が現れることが多いそう。また、痒みの程度も大きく個人差があります。
武器を手に入れよう。
最も知られている対策は、これです。
スミスリンシャンプー。
このシャンプーで頭を洗えば、シラミはやっつけられます。頭皮に近い部分の髪まで、しっかり洗いましょう。
この時、子ども任せにせず、大人が洗ってあげるのが肝心です。
ただし、このシャンプーで撃退できるは幼虫と成虫だけ。
卵に対しては効果が薄いので、卵が孵化して幼虫になるまでは、シャンプーを使い続ける必要があります。
卵の孵化が一週間程度とされているので、戦いも一週間は続くという訳ですね。これがタイトルの由来です。
他に「スミスリンパウダーを頭に散布して、1~2時間後に髪を洗う」という方法もありますが、スミスリンシャンプーを使った方が手っ取り早いでしょう。
ただ、シャンプーとは言っても成分は農薬のようなものなので、気になる方は避けるのも手です。
対シラミ用には天然素材の商品も販売されているので、お好きな方を選んでください。下の「シラノン」がそうです。
更に、こちら。
シラミを頭から取り除くための、専用の櫛です。
これなら繰り返し使えて経済的ですね。その上、シャンプーでは落とせない卵も取り除けます。
「専用櫛で梳いた後に、普通のシャンプーでしっかり洗う」という方法だけでも効果はあるそうです。
もちろん、家族で使い回す際にはよく洗いましょう。
最後に、布団やまくらカバーなどの寝具にアイロンをかけたり、天日干ししたり、今なら「レイコップ」に代表される紫外線照射機能付きの布団クリーナーに頼ったりして、頭以外のシラミを退治しましょう。
最後の手段に出よう?
実は、上記のような方法に頼ることなく、100%の確率でシラミを撲滅する方法がひとつだけあります。
それは、
丸坊主になること。
シラミは髪に寄生しますから、これなら1日で確実に撃退できます。しかし、女性は現実的ではありませんよね。
男の子の場合、1.5ミリくらいの長さに刈り上げれば、シラミは生きて行けないそうです。
もしも「坊主になってもいいよ」という同意を得られれば、試してみる価値はあります。
ただ、他の家族への感染は疑われたままですので、結局はシャンプーや櫛に頼ることになりますが。
家族全員男なら、「みんなで坊主!」というのも面白いかも?
まとめ。
シラミとの戦い方を解説しました。
たまに、たま~にですが、「ものすごく不衛生にしているご家族がいて、そこからシラミパンデミックが起こった」という話もあります。
そういった場合、個人で太刀打ちできることは少ないかもしれませんが、対応策を知っておけば慌てずに済みますね。
以上、ヒダマルでした。