今日はいい天気。 『ぞうくんのさんぽ』
発刊から50周年を迎えた絵本、『ぞうくんのさんぽ』。
繰り返しの中に簡単なストーリーがあり、赤ちゃん絵本を卒業した子どもにピッタリな一冊です。
独特なデフォルメと点描が魅力的で、何度読んでも味がある作風。
ヒダマルも持っていますが、その皺と破れっぷりから、保育士時代の人気が思い出されます。
劇遊びにもピッタリ。
散歩に出かけたぞうくんが、背中に次々とお友達をお友達を乗せていくストーリー。
3歳児ともなると、友達と共通のイメージを持って遊びを展開することが出来ますから、「劇遊び」「ごっこあそび」にもピッタリです。
子どもが保育園に通っていれば、生活発表会などで出会う機会も多いでしょう。
家庭でも楽しめそうです。
ぬいぐるみや人形をぞうくんに見立てて、絵本の展開を再現して遊べば面白そうですね。うまくいけば、ひとり遊びに没頭してくれて、小休止の時間ができるかも?
そして、3歳児なら簡単なパズルもできるようになってきます。
『ぞうくんのさんぽ』のパズルもあるので、こちらも慣れれば没頭して静かに遊んでくれることでしょう。
ただ、完成した暁にはしっかりと受け止める必要がありますが。
『ぞうくんのさんぽ』の魅力。
きょうは いいてんき。
ぞうくんは ごきげん。
この言葉から始まって、大きなぞうくんはお散歩に出かけます。そこで出会うのが、かばくん。
ぞうくんはかばくんを散歩に誘いますが、
「せなかに
のせてくれるなら
いっても いいよ」
斜め上の提案を出してきました。
「いや、自分で歩こうよ」とツッコみたくなる所ですが、優しくて力持ちなぞうくんは「いいとも、いいとも」と快諾します。
次に出会うわにくん、その次のかめくんも順繰りに背中に乗せていくぞうくんですが……、
重さにこらえきれずに、池の中におこっちてしまいます。
静かな画面が続いてきた後の、「うわーーっ」「どっぼーん」というダイナミックな動きの連続。
繰り返しの安心感の中に、適度な驚きも含まれています。赤ちゃん絵本以上に分かり易い「オチ」が付いているのです。
まとめ。
同じようなスタイルの絵本には『おおきなかぶ』や『てぶくろ』なんかが有名ですね。
「繰り返し×ストーリー」絵本の代表選手たちなので、お好みで選んでみてください。
ただ、『てぶくろ』は年中さん向け、しかも冬限定かな?