優しささえあれば。 『モチモチの木』
小学生の頃、教科書に載っていたお話です。
(今はどうなんでしょう?)
1971年刊で、作者は誰もが知る斎藤隆介さん。
お名前を知らない方でも、絵を見れば「ああ、あの!」とガッテンすること請け合いです。
そう、こちら↓
ガッテンして頂けましたでしょうか?
『モチモチの木』の魅力。
じさまと二人暮らしの男の子、豆太。
豆太の家のそばには「モチモチの木」と読んでいる大木があり、毎年一度の丑三つ時だけ、この木に灯がともると言い伝えられています。
そして、この現象を見られるのは、勇気あるたった一人の子どもだけ。
じさまもおとゥもこの灯を見ましたが、豆太は一人で夜中のおしっこに行けないくらいの弱虫。
自分でもそれを分かっていて、モチモチの木の灯を見る事は叶わないと思い込んでいます。
そんな豆太を変えたのは、ある事件。
優しいじさまが、夜中に腹痛を起こしたのです。
苦しむじさまを助けるために、暗闇の中を走り、一人でお医者様を呼びに行った豆太。
その時、豆太が見たものは……、
6歳児だって、甘えんぼ。
6歳児といえば、保育園・幼稚園で最も大きな子どもたち。
同じ保育園にいる赤ちゃんたちと比べたら、奇跡のように大きく育ってくれたことをしみじみ実感します。
体重にして20キロを超える子も珍しくありません。
大人の論理に立ち向かう発想力・言葉の力もありますし、口では一丁前なことを言ったりもするでしょう。
心も体も、本当に、大きく育ってくれました。
ただ、そんな6歳の子どもたちにも、時には甘えることが必要です。
まだまだ、甘えることが、必要です。
甘えることで、充電して、外の世界に立ち向かう用意をしているのです。子どもは子どもで、毎日色々頑張ってます。
子どもが甘えてきた時は、甘えが必要な時です。
まだまだ、たっぷりと、甘えさせてあげましょう。
物語の終わり、やっぱり夜中のおしっこに行けない豆太へ、穏やかな眼差しを向けるじさまのように。
まとめ。
途中から「甘え」に関するお話になっちゃいました。
「甘えさせる」と「甘やかす」の違いはたまに話題になりますが、その点もいつか論じてみたいと思います。
とりあえず、年齢一桁な子どもがくっついてきた時には、存分に受け止めてあげましょう(重いけど!)。